幻のラーメン屋台
タクシーやってるころ、ミナミから岸和田までいってくれと言う客がいた
60前くらいのスーツ姿のビジネスマンだった
湾岸の岸和田北で降りてくれと言われた
よう喋るおっちゃんで色んな話を聞かされた
冗談もまじえて話のうまいおっちゃんやった
言われた通り岸和田北で降りて、2分くらいやったかな、おっちゃんが兄ちゃん腹減ってへんか?と、聞いてきた
実はこのおっちゃんを乗せる直前に南海難波駅北側の立食いうどん屋でうどんとおにぎり食ったばかりやった
腹減ってまへんわと答えるのも、長距離
乗ってくれてるおっちゃんに対して愛想がない思ったんで、話をあわせた
小腹減りましたねと答えた
夜中2時過ぎ岸和田北降りてすぐのところで、まさか飯に誘われるとは思わんかったし
めちゃくちゃうまいラーメン屋あんねん
ラーメンいこや
おごるさかい
岸和田のほうはあまり知らんけど、この時間あいてるとすれば、横綱?
とか思いながら、こんな時間にまだやってるとこなんかこのへんにありますん?
と、聞いた
ワシがもう25年以上通ってる屋台のラーメンがあんねんと言う
言われる通り行くとシャッター付きのガレージの中に軽トラが止めてあり、その軽トラの荷台に寸胴鍋が乗っかっているではないか!
場所がはっきり思いだせないのだが、うまかった
あっさり系の豚骨醤油ラーメンだった
腹は減ってなかったが、多分2分くらいでスープまで完食した
値段もたしか600 円くらいだ
そのへんでチェーン展開してる
横綱、かむくら、なんかくらべもんにならん
仕事がらよくラーメン屋に入るが、自分の中で3本の指に入る店だった
ラーメンおごってくれて、降りるときに800円ほどの釣銭もくれた
あの人がこれを見ることなどないが、ありがとうございました
改めて礼をしとかなければ
名前はあったかな?
場所も忘れた
もししってる人がいれば教えてほしい